鈴鹿コミュニティ活動の展開(片山 弘子:MailNews 2015年1月号)

※ この記事は、KIESS MailNews 2015年1月号に掲載したものです。

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立春を間近に控えて、里山の梅の花が少しずつほころびはじめています。

 

各地で取り上げられるようになりました。

 

12月13日(土)に東京大学にて

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内藤先生と旧知の石井吉徳先生が代表をされている「もったいない学会」で 第一回学術・事例報告大会があり、事例発表しました。

テーマは、「有限の地球に生きる未来戦略を探る」。各地から集まった同じ方向性のみなさんと知り合うことができ、交流が始まりました。

http://as-one.main.jp/sb1/img/img2405_file.pdf

 

Global Ecovillage Network Internationalの1月のニュースレターのテーマ特集に事例紹介として取り上げられました。

テーマは“Ecovillage Transition Strategies for Whole Systems Change – Can countries and regions shift to sustainability through community-based approaches?(国家や地域はコミュニティベースのアプローチで持続可能性に向けてシフトしうるか?)”

http://gen.ecovillage.org/sites/default/files/files/jan2015_newsletter.pdf
http://gen.ecovillage.org/en/node/5110

 

コミュニティの暮らし—窓口に「インフォメーション」が出来て便利に

昨秋からスタートしたインフォメーションが、冬に入って灯油の配達注文やおせちや恵方巻の注文なども受付が始まってちょっとずつ便利になってきました。郵便物の預かり、はがきの購入や配達。物やメッセージの預かりなどに加えて、宅急便の荷受け発送の旗を出して、近所や教室に通ってくる一般の人たちにも使ってもらえるようになりました。

 

メールでコミュニティニュースを毎日夕方に配信

「インフォメーション」からコミュニティで毎日何が起きているか、実際の動きを知りたい、という声があって、昨年11月からスタート。100人余りの人たちに毎日夕方に写真付きの短信がメールで流れるようになり、みんなが身近に感じられるようになってきたと、楽しみにする人たちが増えて定着しました。へえ、今日はこんなことがあったんだ、こんな人が訪ねて来たんだ等など。おかげでこの原稿も作りやすくなったのでした!

 

冬の歳時記—おもちつき

街のはたけ公園で。お正月2日にはコミュニティのみんなで。1月14日には地域の家族対象の企画として。

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コミュニティビジネス—おふくろさん弁当がサーキット通りに移転

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新店舗前にて、ゆるキャラは「おふくさん」

 

これまで使っていた建物が手狭になってきたので、調理場もこれまでより広く使えるところに移転しました。手づくり出来たてのお惣菜を充実させて、仕事帰りの若いお母さんたちに喜ばれています。

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好評の手づくりの白菜漬

 

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好評のてこねハンバーグ

 

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おせちづくり、昆布巻きしています

 

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今年のおせちは近隣への配達だけでなく、宅配便で
東京や九州など遠方の家庭にも届けてみました

 

社会活動—里山とまちのはたけ公園での活動

これまでも体験フィールドとして里山とまちのはたけ公園が地域の親子に活用されてきましたが、その内容を見直すところから始めて、今年は年間を通して作物を育てたり、お世話したり、収穫したもので加工ができなりなど、楽しめるようなお世話をしていこうと、年間計画をチラシにして紹介し始めています。

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社会教育プログラムの実施

日本エコビレッジ推進協議会、トランジションジャパン、Global Ecovillage Network-Japan とのコラボで、『持続可能な社会づくりカレッジ』第2期の3回シリーズ、第1回が1月10日(土)~12日(月)に開催、東京と北九州からの参加がありました。

参加動機は、「普段着の自分とイベントの自分がチグハグ。自分の本心と、自分が作りたいコミュニティの姿を掴みたい」「人と繋がりたいと願っているのに、組織や集団に所属することに恐れを感じている。調べてみたい。」「持続可能な社会づくりに向けて、最初は斬新な方法で面白かったことも、繰り返すうちに義務のようになって休めなくなったり、逆に休んだ人に対して責めたりで、居心地が悪くなった。実際にどんな人と人の状態が持続可能なのか、そんな社会の空気感を体験したい。」「持続可能性を支える経営、ソーシャルビジネスについて学びたい」「家族を超えた大きな家族のようなつながりを知りたい」「人はどんな状態の時に幸せと感じるのだろう」—など。
http://jssc358.wix.com/college#!about-1/c1l9l

参加者の感想
http://jssc358.wix.com/college#!kansou2-1/c1ff1

 

見学や研修に訪れる人たち

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2月から3月にかけて、韓国のコミュニティづくりをしている人たちの長期滞在や、トランジション活動のオールミーティングの会場になるなど、新しいコミュニティづくりを求めている人たちの訪問が続きそうです。改めて、何の目的でコミュニティづくりをしているのか、自分たちの足元を見つめ直してみようと、コミュニティのいろいろなところで研究会が始まっています。

 

(かたやま ひろこ:NPO法人鈴鹿循環共生パーティー理事)

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