里野山家だより(佐藤 秀一:MailNews 2016年12月号)

※ この記事は、KIESS MailNews 2016年12月号に掲載したものです。

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NPO活動
 
三田ふれあいサロンで講演(9月21日,10月13,14,17日)

三田の市街地にあるNPO「さくらんぼ」が運営するデイケアセンター「ふれあいサロン」で、当NPOの活動について講演しました。堅い話は半分にして、琴の伴奏で皆で唱歌を楽しんでもらいました。

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高平郷(さと)づくり協議会(以下郷協)のメンバーとしての活動

 

ロケットコンロワークショップ第3回目(9月25日)

災害時に備え各地区にロケットコンロを設置するワークショップを進めていますが、これまでの6地区に続き2地区分を追加製作しました。

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井戸端会議(9月29日,10月27日,11月24日,12月16日)

高平地域のこれからを考え、出し合う放談会を開いています。これまで約2年間は2,3人で細々と、しかし絶えることなく続けて来ましたが、私たちの勧誘が功を奏し、9月から7~12人が集まるようになりました。メンバー構成はUターン1名を含む元からの住民5名、他市からの移住者4名、三田市職員2名、農業アドバイザー1名です。ここから出るアイデアを膨らませ郷協の事業に繋げて行きます。

 

高平小学校もち米稲刈り(9月30日)

高郷協の産業部会が食育の事業として餅つきをすることになり、まずもち米の収穫を高平小学校の5年生と2年生が行ない、我々郷協メンバーが補助しました。農を志して最近移住して来た人の子供は刈り取りの手際が良く、他の子供から抜きん出ていました。

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しめ縄づくりワークショップ準備(10月1日,12月8日)

10月1日、地域の生産組合が行っている稲刈りにお邪魔してしめ縄材料の稲わらを入手し、現在里野山家の軒下で乾燥保管しています。12月8日、しめ縄づくりの師匠に連れられて、師匠が秘密にしている場所へうらじろ採取に行きました。持ち帰ったうらじろは井戸に吊るして保存しています。これも師匠の知恵です。

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ふるさと交流まつりで綿菓子の店、ロケットコンロデモンストレーション(10月22,23日)

郷協恒例の綿菓子の店を出しました。副会長の作る綿菓子はUFOの様で子供たちに大人気でした。里野山家がある酒井区の店の前でロケットコンロで羽釜を使ってご飯を炊いて見せました。隣のテントが釜炊きご飯の店だったので、内輪で食べて貰いましたが好評でした。

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羽束川・波豆川水質保全協議会(11月19日,12月1日)

郷協から羽束川・波豆川水質保全協議会に送り出され、副会長と会計を務めています。

11月19日は研修会で和歌山紀ノ川大堰(水位調整堰)を視察しました。優れた魚道が設置されているのが印象的でした。12月1日は南郷洗堰、琵琶湖博物館を視察しました。

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三世代交流室内競技とウォーキング&カレーライスづくり(11月23日)

社会福祉協議会と郷協の共催で三世代交流を目的とした室内競技とウォーキングを行いました。また、昼食用にカレーライスを作りました。ご飯はロケットコンロを使って羽釜で炊くデモンストレーションを行う予定でしたが、室外は強風のため残念ながら断念せざるを得ませんでした。

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三田市防災避難訓練でのロケットコンロによる炊飯と水撃ポンプの展示(11月26日)

郷協でテント一間を貰い、ロケットコンロによる炊き出し(ご飯と豚汁)のデモを行いました。コンロの周りに人の輪ができ、前のロケットコンロワークショップ募集では参加しなかった2地区から製作依頼が来ました。

水撃ポンプも興味を持たれた人に勧めることが出来ました。

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三田住まいるチーム(10月7日,11月25日)

10月7日に勉強会として三田の市街地にある九鬼家や白洲次郎に係わる史跡を探訪しました。

11月25日は「ひょうご北摂ライフキックオフイベントin大阪」にチームメンバー5人で参加し、大阪の地下街で三田での生活の良さをPRしました。平日のためのんびり歩いている人は少なく、話に乗って来るのは大抵老人で、お孫さんをターゲットに話をする有様でした。

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里山整備
落葉広葉樹植樹準備

これまでに皆伐した土地には早くも「からす山椒」や「野茨」「クマザサ」が伸び始めており、それらの刈り取りと作業道づくりが急がれます。

 

里道を遊歩道に整備

里野山家の裏山から地元のお寺友松寺まで昔からの里道が細々と残っています。NPOの活動としてこの道をボランティアの手で遊歩道に整備して郷おこしに役立てようと計画し、区長さんに提案したところ役員さん方の賛同を得て下さいました。この里道は複数の私有林に跨っており、区長さんと村の長老さんに同行して貰い、山林所有者に立ち入りや不要木伐採の了解をいただきました。付近には炭焼き釜跡や猪のヌタ場や大船山を背景にした集落の展望が開けたところがあり、遊歩道の名所に出来そうです。9月から竹林の伐採を始めました。

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里野山家の暮らし

 

蕎麦づくり

夏に播いた蕎麦の収穫がやっと12月半ばに終わりました。手作業で時間がかかりました。既に地面に落ちたソバの実も多いようで、見込んだ程の量は採れませんでしたが、これまでの最高収量です。これまでは購入した種から次に播く分を増やすのがやっとでしたが、今年は初めて自家製蕎麦で阿波徳島の郷土料理「蕎麦米雑炊」が食べられそうです。

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酒井区農会

酒井地区でも農業者の高齢化と後継者不足が問題となっています。地区でのアンケートによると60歳以上が61%を占め、後継者のいない家が68%、農作業を他に頼みたい人は77%です。毎月集会が開かれてきましたが、11月16日の集会で酒井農業生産組合水稲部門を設立し、農作業の受委託をすることが合意されました。私たちは田んぼを持てない身ですが、他人事ではないと考えており、推移を見守り必要な意見は出していこうと思います。

 

地域の伝統行事、年中行事、共同作業の写真記録

高売布(たかめふ)神社秋祭り

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10月8日は「初党(ういとう)千本搗き」で今年子供が生まれたお父さんたちが棒で餅を搗いて高く掲げます。

10月9日は「宵宮」で酒井地区の54軒の戸主が公民館に集まり会食したのち「高張提灯」に灯を貰い、神社まで「伊勢音頭」を歌いながら行進します。境内では2台のダンジリが乗っている子供たちが打つ鉦に合わせて行ったり来たりします。千本搗きの時に氏子代表が歌う歌やこの「伊勢音頭」を歌える人が少なくなっており、それらの伝承に力を入れる必要があります。

10月10日が「本宮」です。朝布団ダンジリを先頭に子供神輿、大人神輿が続き、約2km先の御旅所へ向かいます。昼過ぎに御旅所で餅撒きをした後、神社への帰途につきます。神社に着くともう一度餅撒きをしてから解散です。

 

波豆川(はずかわ)八坂神社お練り

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10月8日、今回初めて山一つ東にある波豆川地区の八坂神社お練りを見物しました。一度途絶えていましたが、近年復活されました。歌舞伎衣装を身に着けた子供たちが公民館から八坂神社まで練り歩き、神社に着くと舞台で歌舞伎を演じます。その間ずっと太鼓が打ち鳴らされます。

 

床几(しょうぎ)作り

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10月15日、酒井地区の有志で高平ふるさと交流まつりで販売する床几を作りました。地区の共有林から伐り出して製材した材木を使っています。皆さんなかなか器用でよいものが出来、まつりでは完売しました。

 

友松寺(ゆうしょうじ)境内三世代交流もみじ祭り

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11月20日、地区のお寺でもみじ祭りが催され、長老から幼児まで秋の一日を楽しみました。飲み放題、食べ放題で、区長さんがロケットコンロで温めた湯豆腐や猟師さんが持って来た猪肉も出ました。お琴の演奏で「流れゆく花」や唱歌も楽しみました。

 

(さとう しゅういち:KIESS事務局・NPO法人里野山家代表)

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